幹細胞美容液で“髪悩みゼロ”サロンへ。薄毛ケアメニュー立ち上げ完全ガイド

目次
なぜ今“幹細胞×スカルプ”なのか?

市場ニーズが拡大
30〜50 代男女の薄毛・細毛の悩みは年々増加し、発毛・育毛市場は国内 2,800 億円規模。従来のサロンはフェイシャル・痩身に集中しがちで、差別化余地が大きい。
幹細胞培養上清液※のエビデンスが蓄積
成長因子・エクソソームを豊富に含み、毛包幹細胞の活性化やヘアサイクル改善を示唆する報告が 2022 年以降増加。クリニックでの症例写真や自験例が多数公開され、「痛みが少なく、ダウンタイムが短い」点がサロン導入と相性良好です。
※幹細胞を培養した際に得られる上澄み液。日本では化粧品区分で流通するもの(外用)と、医療機関限定で扱うヒト幹細胞由来製剤(注入・点滴)があり、エステでは化粧品扱いの外用液を使用します。
導入メリット & デメリット

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視点 | メリット | デメリット・注意点 |
---|---|---|
売上 | ・客単価+7,000〜12,000 円(平均小顔フェイシャル比) ・ホームケア美容液の物販で粗利率 50%超 | ・原価(美容液+導入機器消耗品)2,500〜4,000 円/回 ・初期投資がかさむ(機器 70〜150 万円程度) |
集客 | ・男性・30 代女性など新規層を獲得 ・“痛くない発毛ケア”の希少性で差別化 | ・結果が緩慢(平均 3〜6 回で変化)→事前カウンセリング必須 |
運営 | ・既存スタッフで施術可能(国家資格不要) ・顔・ボディメニューと回遊しやすい | ・医療行為と誤認される表現は景表法 ・薬機法リスク ・成分に対するアレルギー確認が必要 |
ブランディング | ・“先端美容”イメージで高付加価値 ・インスタ映えする Before/After 写真 | ・劇的写真の無断転載は広告違反の恐れ |
必要な商材・設備まとめ

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カテゴリ | 主な内容 | 目安価格 | 要点 |
---|---|---|---|
① 幹細胞美容液 | 例:脂肪由来・臍帯由来上清液 2–5 mL/本 | 15,000〜25,000 円/本 | 日本製・成長因子定量データ付きが望ましい |
② 導入デバイス | エレクトロポレーションや高圧ジェット | 70〜150 万円 | 痛みが少なく、頭皮用モードがある機種を選定 |
③ プレ頭皮ケア | 炭酸クレンジングや超音波スクラバー | 3〜8 万円 | 皮脂・角栓を除去し浸透率アップ |
④ アフターケア | 頭皮用導入美容液(ホームケア用 30 mL) | 8,000〜12,000 円 | 6 割以上が物販購入する設計が理想 |
⑤ スカルプカメラ | 100〜200 倍マイクロスコープ | 2〜5 万円 | 施術前後を可視化しリピート率を高める |
⑥ マーケティングツール | Before/After 撮影キット、LINE 予約クーポン | – | 景表法ガイドライン準拠の素材を使用 |
メニュー設計のポイント

- 回数設定:効果体感まで 3 〜 6 回/2 週ごとを推奨。モニター価格 → 通常価格へ移行。
- 物販バンドル:施術+ホームケア美容液 1 本をセットにすると満足度↑&粗利確保。
- 撮影→LINE配信:スカルプカメラ画像をその場で LINE へ送信し、次回来店をリマインド。
- 広告表現:
「発毛確実」「AGAが治る」など医療的表現
「頭皮環境を整え、ハリ・コシのある髪をサポート」
*クリニックの症例写真を引用する場合は許諾+出典明示を徹底。
ROIシミュレーション(例)

条件 | 数値 |
---|---|
施術単価 | 15,000 円 |
施術原価 | 3,500 円(美容液+針チップ) |
粗利 | 11,500 円 |
月間 30 名施術 | 粗利 34.5 万円/月 |
機器償却 100 万円 | 約 3 か月で投資回収 |
導入までのステップ

- 取扱メーカー選定(化粧品区分/薬機法適合表示の確認)
- スタッフ研修(頭皮診断・導入機器操作・衛生/ガイドライン遵守)
- モニター募集→SNS拡散(Before/After を蓄積)
- LINE 予約システムとクーポン設計
- 販促ツール設置(店頭 POP・LP・カウンセリングシート)
まとめ
フェイシャル中心のエステでも、幹細胞美容液×スカルプケアを組み込むことで
- 新規(男性・30 代女性)客層を開拓
- 物販率と LTV を同時に向上
- 競合が少ない分野で早期にブランドポジションを確立
できます。一方、コスト・広告リスク・結果説明への対策を怠ると信頼を失いかねません。“科学的根拠×安全性×体験価値”の 3 本柱を整え、サロンの成長ドライバーにしてみてはいかがでしょうか。