サロン開業時にやることまとめ。届出手続き、準備するもの、かかる費用。

サロン開業時にやることまとめ。届出手続き、準備するもの、かかる費用。

エステティックサロンの開業時、必要な手続きや準備するものが多くありますが、諸々の条件で開業時にかかる費用は大きく変わります。

どこで開業するのか?
どんなメニューか?
どのくらいの広さ?
ベッド数は?

今回は、①届出手続き②準備するもの③かかる費用、に分けてできるだけ分かりやすく解説したいとおもいます。

目次

①届出手続き

エステティックサロンを開業する際に必要な手続き、届出です。

美容室やマツエクサロン、治療院など国家資格が必要な業種を開業する場合は保健所への届出が必要になりますが、通常のエステサロン開業の場合は特に届出は不要です。

必ず必要な届け出は税金の申告をするにあたって、「法人」「個人事業主」どちらで運営していくかにより届出の方法がかわってきます。

法人登記(法人設立で開業する場合)

ビル

株式会社、有限会社、合同会社など資料を準備し法務局に「法人登記」する必要があります。

事業をはじめるお店や会社を管轄する市区町村の法務局に定款を作成し提出します。

開業届出(個人事業主で開業する場合)

サロン

管轄税務署に「開業届出書」を提出することで個人事業主となります。

以前は法人登記など司法書士や登記代行業社に依頼することが多かったですが、いまでは会計ソフトのサービスで法人登記も開業届もどちらも作成できるようになりました。開業用を抑えることができるのでおすすめです!

保健所

先述したように通常のエステサロン開業時は届出不要です。
ただし、サロンで取り扱いする商材に「管理医療機器」商品などがある場合は最寄り保健所への届出が必要な場合があります。

②準備するもの

店舗名

ブランド

サロンの名前やコンセプトなどは開業後簡単に変更することができません。また、今後お客様を集客していく上でも大事なので「どんなお店にしたいか?」「どんなお客様の問題を解決してあげたいか?」などしっかり考えて決めていきましょう。

機器・商材

美容機器

美容機器や化粧品を導入するのであればしっかりと調べ、試してみて導入する機器を決めることが大事です。
導入後、故障やメーカー対応が良くない機器を購入すると開業後お客様に迷惑をおかけすることになってしまいます。

機器選びは下記記事を参考にしてください。

備品

サロン

ベッドやワゴン、スツールなどサロン運営に必要な備品を開業前に準備しましょう。
通常の備品は注文から数日(早ければ翌日)で納品可能です。
電動ベッドのように大型のものや、北海道、沖縄などは配送に日数もかかる場合がある(1ヶ月かかることもある)ので早めのご注文がおすすめです。

家電

家電

エステのサービスに直接関係はありませんが、タオルを洗濯する洗濯機やドライヤー、冷蔵庫、暖房器具など施設設備に足りないものを用意する必要があります。

印刷物

名刺

名刺

サロンワークの中で名刺はなくても問題ありません。連絡先や各種 SNSなどがわかるショップカードで十分です。名刺はサロンワーク外で交流会や人と会った時のためにご用意しておくと便利です。

リーフレット・パンフレット

リーフレット

サロンやご紹介用にリーフレットやパンフレットなどもあると便利です。いまはQRコード掲載などで簡単に希望のサイト(SNS含む)に誘導することができます。

web関連

ホームページ

パソコン

サロンの顔でもあるホームページ。いまはSNSもあり、ホームページを持っていないサロンも多くなっています。
必ず必要ではないですが、グールグマップやクーポンサイトで他店と比較された際の詳細確認や安心感など差別化を図ることができます。

SNS関係

スマホ

フェイスブック、インスタ、エックス、LINEなどのSNSはサロン運営で必ず活用すべきサービスです。
それぞれ媒体に特徴があるので、サロンのコンセプトや使用用途によって使い分けが必要です。

決済システム

クレジットカード

クレジットカードやキャッシュレス対応の決済の他、役務契約(コース契約前受け金)に対応したものなど使用用途によって使い分けが必要です。

物販や都度払い

物販や都度の施術料金の決済に使用できる決済方法として、スクエアストアーズ、エアレジなどが多く使われています。

役務契約(コース契約前受け金)

通常の決済システムは役務契約で使用することができません。役務契約を受ける場合は、専用の決済会社と契約が必要です。
役務契約でおすすめの会社をいくつかご紹介します。

③かかる費用

開業時、またはその後にかかる費用として主に「物件費用」「機材(機器・商材・消耗品)」「運転資金」があげられます。

物件費用

サロン

サロン開業時にかかる費用で一番大きいものの一つが物件費用です。

テナントビル・マンション・所有物件のどこで開業するのか?

開業する物件によって敷金礼金や保証金など金額が全く異なります。

テナントビル

お店

サロンを開業する多くの方が憧れるテナントビル。
駅前など立地がよく、看板を出すこともでき、広い物件が多いのが特徴でありメリットです。その分、デメリットは保証金が高いことや内装代、退去時に費用がマンションなどに比べ大きく違います。
はじめてサロンを開業する方にはあまりおすすめしません。

初期費用家賃6~12ヶ月分の保証金
(家賃20万円のテナントビルの場合、120~240万円ほど)
メリット・場所が分かりやすい
・ブランディングになる
・看板掲示が可能
デメリット・初期費用が高い
・内装工事が必要
・退去時スケルトンに戻す必要がある

マンション

マンション

自宅サロンの次にリスクの少ないのがマンションでの開業です。
敷金礼金は必要ですが、保証金や内装代は基本的にかかりません。また、物件も駅前など立地の良い場所を選ぶことができます。退去時も原状回復にかかる費用を抑えることが出来るのがメリットです。

初期費用敷金礼金。
(家賃10万円の物件の場合、初期費用で30~80万円ほど)
メリット・テナントビルよりは初期費用が安い
・内装工事が不要
・退去時も工事不要
・ブランディングになる
デメリット・サロン営業可能な物件が少ない
・通りすがりの来店が見込めない

所有物件(自宅サロン)

家

一番開業にあたりかかる費用を抑えることが出来ます。
お住まいの一部屋を使うことになるので実質的な家賃負担がない(もしくは少ない)ことがメリットです。
デメリットはプライベートとの区別が難しくなり、自宅住所をインターネット上などで公開が必要な場合があります。
ただ、初期費用や固定費を抑えるという意味ではおすすめの開業場所になります。

初期費用無料。機器や備品代のみ
(1ベッドあたり20~50万円ほど)
メリット・費用がかからない
・移動が少ない
デメリット・日常生活との区別をつけにくい(プライバシー)
・自宅住所を公開する必要がある

シェアサロン・レンタルサロン

シェアサロン

初期費用を抑え、物件契約のリスクを回避することができるのがシェアサロン。
最近では、シェアサロンをスマホアプリで検索、予約もできるため簡単に場所を見つけることができます。
ただ、お客様の定着を考えるとスタートアップ時やトラブル時のみの使用がおすすめです。

初期費用無料。
(使用時間に応じて料金が発生)
メリット・初期費用がかからない(サービスにより初期費用あり)
・好きな場所で施術できる
デメリット・シェアサロンのない地域がある
・毎回違う場所にお客様をご案内になる

機材・商材

高額な美容機器を導入しない場合でもベッドやワゴンなどの機材や施術に使用する消耗品は必要です。
新規開業の方は「何が必要かわからない」というかたも多いので一度お問合せいただけましたらお答えさせていただきます。

美容機器

開業時の費用で大きな部分を占めることになる美容機器。結果だけでなく、アフターフォロー含め長く使用できるかを確認することが大事です。

機材

ベッドやワゴン、スツール、ホットキャビなどサロンでの営業に必要な機材です。
物件の広さやベッドの数、施術の内容(種類)が決まればある程度必要な備品の量も決まってきます。平均すると1ベッドあたり10~30万円ほどの備品で開業される方が多いです。

商材

化粧品

店販商品、化粧品、サプリメントなど事前の仕入れが必要な商品が多いので、注文ロット(一度の注文個数)や支払いサイト(支払いタイミング)を確認しましょう。

消耗品

美容機器やベッドなどの大きな機材とは違い、ペーパーショーツやタオル、スポンジなど日々のサロンワークで必ず使用し、消耗品となるものを事前にリストアップしコスト計算することが必要です。

運転資金

家賃・水光熱

サロン

開業後、経費の大きな部分をしめる一つが家賃や光熱費といった固定費です。綺麗な物件や立地の良い物件は家賃も高くなるので、開業後の資金繰りを考えて物件を決めましょう

人件費

スタッフ

毎月の経費で家賃と同等またはそれ以上に発生するのが人件費。人がサービスを行う業種のため必ずかかってくる経費です。スタッフさんがいない一人オーナーサロンさんでしたら費用を抑えることも可能ですが、しっかり給与をとって運営していくことが大事です。

広告費

リーフレット

パンフレットなどの印刷物やホームページ保守管理費、クーポンサイト(ホットペッパーなど)の掲載料など大きく変動することは少ないですが発生する費用です。

システム保守料

お問合せ

決済システムやホームページなど、毎月発生するランニングコストがあれば把握しておきましょう。

まとめ

サロン開業には必要な手続きや準備するものが多くあります。
上記に記載したもの全てが必要というわけではないので必要なものだけご参考にしていただければとおもいます。

ご質問などあればお気軽にお問合せいただけましたら、多くの開業をお手伝いしてきたスタッフがご対応させていただきます。

サロン開業時にやることまとめ。届出手続き、準備するもの、かかる費用。

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